#新潟医療系学生団体「addventure」様
医療系学生がやりたいことへ踏み出せる環境を
新潟医療系学生団体『addventure』は、新潟の医療系学生の「やりたい」の発見と実現を手伝い、医療と他業種を掛け合わせて新しいものを創ることをサポートする団体です。
代表の板垣結人さんは新潟大学の現役医学生でもあり、医療系学生だからこそ、医療にプラスして自分のやりたいことを実現することで広がる可能性があると熱く語ります。
今回の取材では、団体設立のきっかけや活動内容について伺いました。
『なんとなく』じゃなくて目的を持てる人を増やしたい
「医療従事者は安定してお金が入るから『なんとなく』で医学部に入る人も多い」と板垣さんは言います。自身もその一人だったと振り返り、「大学は本来、目的を持って入る場所だと気づいたことから、目的を持てる人を増やしたい」と思うようになったと話します。
今の医療系学生だからやれること
板垣さんは、医療はもはや安定した職業ではなく、その基盤が崩れつつあると語ります。その理由は2つあります。
1つ目は、時代が地域に寄り添う医療を求めるようになった一方で、専門性を追求する人が多いというギャップ。
2つ目は、AI の進化により、医師という職業の存在自体が危ぶまれ、医師のニーズが減少する可能性です。
「基盤が いきなり崩れた時に、今まで通りに安定した給料がもらえるという環境ではなくなり、皆が路頭に迷ってしまったらもったいない。だって、医療系学生達はもともと賢い人たちで、いっぱい枠を超えて考えたら色んなことができるから、自分で可能性を狭めてほしくない」と板垣さんは述べます。
新潟の医学生県庁インターンから始まった挑戦
新潟県福祉保健部長の松本晴樹先生のもと、板垣さんを含めた三人が県庁インターンに訪れた際、新潟の大学生がこういったインターンに参加することが少ないと感じたそうです。学生達に情報がうまく伝わらないことや、情報が伝わっても学生達が最初の一歩を踏み出せるような環境がないことに気づき、これらを解決すべく『addventure』を結成したのです。
活動内容と今後の展望
当初は『医療行政サークル』として活動を開始しようとしていたそうですが、話し合いの中で、「皆が医療行政をやりたいわけではなく、やりたいことはそれぞれで、医療だけでなく他の分野にもそういう場はたくさんあるから、なんでもいいじゃん、やりたいことって!」という結論に至ったと言います。
それから、津南で地域医療と国際保健を掛け合わせた合宿や、地域医療の体験ができる柏崎の合宿など、多彩なイベントを板垣さん達は企画してきました。 「医学生になったら基本臨床医を目指すだろう、みたいな風潮がまだまだ根強い部分はあるが、addventureとして一番やっていきたいのは、ここではやりたいことを言ったりとか、やってみたりっていうのができる文化を醸成することです。そういうポジティブな文化が作れたらいいな、と。個人のやりたいことでまず芽を出して、ゆくゆくは何かの形で社会還元になるかなと思っているので。今後の活動としては誰かがやりたいと思ったことをノウハウだけ渡して、じゃあこのイベント作ってみて、みたいな感じで 叶えていくこともしていきたいです」と今後についても前向きな姿勢を見せました。
最後に…医療系学生が自分だけの+αでもっと世界を広げられるように
「もっとたくさんの他業種の方々との関わりを通じて、医療を掛け合わせて融合したものを生んでいけたらな、みたいな展望があって、そのための土台組織は自分達が作るから、是非、県内外問わず、いろんな人たちに関わっていただいて医療を盛り上げていきたいです!」
「医療系学生と一緒に何かやりたいと思う企業さんは、僕たちに声をかけてほしいです!新潟の医療系学生につなげる役割をしますので!」
addventure主催:柏崎で行われた合宿の様子
取材協力:新潟医療系学生団体「addventure」
公式SNS:addventure
編集:BeyondUS株式会社 広報部